
AIに頼りすぎてはいけない理由

AIに頼りすぎてはいけない理由
― AIですべてが出来ると思うのは危険。―AIは「あなたの拡張ツール」である ―
ChatGPTをはじめとする生成AIが一般化し、文章作成、デザイン、プログラミング、データ分析など、多くの作業が【簡単にできる時代】になりました。
とても便利な一方で、現場と教育の両方を見ている立場として、どうしてもお伝えしたいことがあります。
それは
「AIですべてが出来るようになる」と思わないでほしい。
ということです。
AIはあなたの代わりではありません。
AIは、あなたの力を大きくする(≒拡張する)道具にすぎません。
ここでは、私たちランチパッドテクノロジー&パートナー株式会社、そして相模原市立産業会館パソコン&プログラミング教室としての視点から、お話ししていきたいと思います。
AIに頼りすぎると起こる3つの問題
①「考える力」が衰える
AIは非常に便利で、ほとんどのことに即答してくれます。
しかしその便利さは、同時に「自分で考える機会」を奪う危険も持ち合わせています。
また、AIが出す情報は、すべてが事実・正解とは限りません。
- 自分の頭で整理する
- 調べる
- 試す
- 比較する
これらは本来、時間をかけて身につけていく【思考の筋力】です。
AIに任せきりになると、成長する前に、考える習慣そのものが弱くなってしまいます。
② スキルが伸びない・成長が止まる
現場でも教育現場でも、特によく見かけるのが、「AIがやってくれたから、合っている気になってしまう」状態です。
- 文章を書けた気になる
- コードを書けた気になる
- デザインができた気になる
しかし、いざ実務で使おうとすると、
- 「AIが書いたコードの意味が分からない」
- 「AIが作った文章の違和感に気づけない」
- 「AIが生成したデザインを自分で直せない」
といった壁にぶつかります。
これは、理解しないまま【形だけ完成させている】状態です。
形が整っていることと、スキルが身についていることは別物です。
自分で「良い・悪い」を判断できず、その情報や成果物が本当に正しいのか、目的に合っているのかを見極められないのでは、それはスキルとは言えません。
③ 現場で「判断できない人」になる
現場では、AIの答えが100%正しいとは限りません。
むしろ、間違っていることも多くあります。
だからこそ重要なのは、
- その答えは正しい、または妥当か
- 今回の目的に合っているか
- 業務として使える内容(データ)が生成できているのか
を判断し、修正できる力 です。
AIの答えを鵜吞みにしてしまい、そのまま生成された結果を使うだけの人は、トラブルが起きた瞬間に手が止まり、その先の判断ができません。
現場で必要なのは「AIを使いこなす力」
AIは悪者ではありません。
正しく使えば、作業効率は大きく上がります。
現場で評価されるのは、「AIの振り回されてしまう人」ではなく、「AIをサポーターとして使いこなし、成果を出せる人」です。
AIが出した結果をもとに、
- クライアントや目的に合わせて整える
- さらに改善し、アウトプット可能なレベルにまで仕上げる
ここまでできて、はじめて「仕事としてAIを使えている」状態になります。
AIは「増幅器(あなたのスキルを拡張するツール)」
あなたのスキル次第で、結果は真逆になる
ここが最も大切な考え方です。
AIは、あなたの能力をそのまま増幅します。
- 知識がある人 → AIで生産性が一気に伸びる
- 思考力がある人 → AIで精度が上がる
- 何も分かっていない人 → 迷いやミスも増幅される
「AIでできるようになった」のではなく、
「AIにやってもらっただけ」では、何も身についていません。
AIが短縮してくれるのは≪作業時間≫です。
判断・理解・技術力は、あなた自身が鍛える必要があります。
教室長として伝えたいこと
私たちの会社でも教室でもAIを活用しています。
ただし、使い方には明確な方針があります。
- 入社から6ヶ月経っていない場合、AIの使用を禁止とする
- AIが出した成果物をそのまま使わない
- 自分の考えを検証・整理するために使う
AIは、思考を代替する存在ではなく、成果物を作るためのきっかけを作ってくれるだけの道具です。
なので、AIそのものは全く脅威ではありません。
AIに依存してしまった瞬間に、あなたの成長が止まり、AIがなければ何もできなくなります。その時こそ本当の意味で「AIが脅威」となる瞬間だと私は考えています。
これは、現場と教育の両方を見ている立場として、断言できます。
まとめ:AIを味方にするかどうかは「あなた次第」
AIは便利な道具です。
ですが、すべてを任せることができる存在ではありません。
- AIに任せるのは「作業」
- AIを正しい判断のもと、使いこなすのは「あなた自身」
AIですべてが出来ると思わないこと。
AIはあなたの代わりではなく、あなたの能力の増幅器であること。
この前提を忘れなければ、AIはあなたの可能性を何倍にも広げてくれます。
AIを味方にして自分の能力を増幅できるかどうかは、
あなた自身の姿勢次第です。
須田 美穂
ランチパッドテクノロジー&パートナー株式会社 代表取締役
相模原市立産業会館パソコン&プログラミング教室 教室長



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